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2012年10月27日 (土)

Paul Chambers - Bass On Top (1957年)

ポール・チェンバース ベース・オン・トップ

Paul Chambers (ポール・チェンバース)
Bass On Top (ベース・オン・トップ) 1957年

前作よりもチェンバースのベースの音色が濃い作品となったソロ3作目。ベースが全篇リードを取るという当時としては異例の作品です。管楽器奏者は今回いないのでベースの音がより目立ちます。チェンバースが主役ではあるが、ギターのケニー・バレルも活躍してますのでそちらにも注目を。

「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」はジャズ歌手、ヘレン・メリルで有名だと思うが、ここではもちろんチェンバースが歌メロを弾いている。このままチェンバースがずっとリードを取るのか不安だったが、ケニー・バレルもハンク・ジョーンズも前面に出てくれて一安心。哀愁あるメロディーのトラッド曲(だっけかな?)「懐かしのストックホルム」は、まずはケニー・バレルからスタート。そのあとチェンバース、ケニー、ハンクと続いて素晴らしいソロを聴かせてくれてこれは素晴らしい。ラストは曲の大半をベースがリードする「コンフェッシン」。これは渋くてベースがリードを取るにいい曲ですね。

この作品はベースをやってる人か、チェンバースのファンならすごく楽しめると思いますが、ケニー・バレルが参加したならケニーをメインにしたらもっといい作品になったんじゃないかなとちょっと思います。「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」はジャズ・ギタリスト、ジム・ホールがアルバム「アランフェス協奏曲」で同じく取り上げてるのと比べると、やっぱギターがメインのほうがいいですね。でもまあおもしろい作品なので、ベースの音が好きな人にぜひ聴いて頂きたい作品です。

■メンバー
ポール・チェンバース (b)
ケニー・バレル (g)
ハンク・ジョーンズ (p)
アート・テイラー (ds)

■曲リスト
1. Yesterdays
2. You'd Be So Nice To Come Home To
3. Chasin' The Bird
4. Dear Old Stockholm
5. The Theme
6. Confessin'

Paul Chambers Quintet (ポール・チェンバース・クインテット) 1957年

ポール・チェンバース・クインテット

Paul Chambers Quintet
ポール・チェンバース・クインテット (1957年)

名ベーシスト、ポール・チェンバースのリーダー作2作目。名盤「ベース・オン・トップ」と並ぶ名盤と言える作品で、ベースがリードをとるという異例の演奏がここでも聴けます。

注目はベニー・ゴルソンの「マイナー・ランダウン」や、スタンダード曲「朝日のようにさわやかに」での歌うかのようなリード・ベースは今聴いても斬新だが、けして変な感じになってないのがおもしろい。リードから一転バックに回るスリリングな演奏もよい。

この作品は次作「ベース・オン・トップ」と比べて実験的な要素は低くオーソドックスな感じなので聴き易いです。作品としての完成度はなかなか高く、チェンバースが残した数少ないソロ作の中では最高傑作と言ってもいいかもしれません。知名度では「ベース・オン・トップ」が上ですが、私はこのクインテットが好きですね。

■メンバー
ポール・チェンバース (b)
ドナルド・バード (tp)
クリフ・ジョーダン (ts)
トミー・フラナガン (p)
エルヴィン・ジョーンズ (ds)

■曲リスト
1. Minor Run-Down
2. The Hand of Love
3. Softly As in a Morning Sunrise
4. Four Strings
5. What's New
6. Beauteous
7. Four Strings (alternate take)