カテゴリー「チャールズ・ミンガス」の4件の記事

2012年11月17日 (土)

Charles Mingus - Mingus at Antibes (1960年)

チャールズ・ミンガス ミンガス・アット・アンティーブス

Charles Mingus (チャールズ・ミンガス)
Mingus at Antibes (ミンガス・アット・アンティーブス)1960年

1960年、アンティーブ国際ジャズフェスティバルでのライヴ。「直立猿人」「道化師」などの作品の1曲目のような激しいインプロヴィゼーションの曲が多く、非常に白熱とした演奏のライヴです。ミンガスは曲によってピアノも若干弾いてます。

1曲目は「ブルース&ルーツ」からの曲で、スタジオ以上のテンションで圧倒されます。2曲目は1曲目同様にこれまた激しいインプロヴィゼーションがすごい。4曲目はバド・パウエルが参加してるが、残念だが存在感は薄い。好調なときだったらもっと白熱していたかもしれない。後半もこれでもかと言わんばかりの熱い演奏が繰り広げられ、全編興奮しっぱなしになるでしょう。

この作品は「直立猿人」から始まったミンガス・ワールドの集大成的なライヴだと思います。ミンガスのライヴはいくつかありますが、これがベストでしょう。

■メンバー
チャールズ・ミンガス (b)
テッド・カーソン (tp)
エリック・ドルフィー (as)
ブッカー・アーヴィン (ts)
ダニー・リッチモンド (ds)
バド・パウエル (p)※4曲目

■曲リスト
1. Wednesday Night Prayer Meeting
2. Prayer For Passive Resistance
3. What Love?
4. I'll Remember April
5. Folk Forms I
6. Better Git Hit In Your Soul

2012年10月 5日 (金)

Charles Mingus - Clown (1957年)

Charles_mingus_clown

Charles Mingus (チャールズ・ミンガス)
Clown
邦題:道化師 (1957年)

「直立猿人」から一年後、ミンガスはまた傑作を作り上げた。メンバーは一新されたが路線は「直立猿人」と同じで、全曲ミンガス作曲なので統一間は前作よりある。前作に続き先進的でエネルギッシュな作品となっています。

1曲目「ハイチ人の戦闘の歌」は最初からミンガスがベースを聴かせてくれます。埋もれることのない重みのある音は流石ですね。管楽器やドラムも攻撃的でヘヴィだ。特にミンガスのキャリアの大半を支えたダニー・リッチモンドのパワフルなドラミングには圧倒され、ミンガスとの相性もすごくいい。

2曲目は一転してオーソドックスで渋いブルージーな曲に。

3曲目「ラヴバードの蘇生」はまずフリージャズな感じで楽器による会話が始まる。曲はやや暗い感じのメロディーが染みる渋い曲だ。この作品ではこの3曲目が目玉だと個人的に思う。

ラスト「道化師」はナレーションを入れるなど新しい試みが見られる曲で、タイトルのようにサーカスっぽい曲をミンガスらしい曲調に仕上げてる。

この作品は前作とテーマは異なるが、非常に続編と言えるような作風なので、「直立猿人」から続けて聴いてもまったく違和感無し。合わせて聴くべきものかもしれませんね。

■メンバー
チャールズ・ミンガス (b)
カーティス・ポーター (as, ts)
ジミー・ネッパー (tb)
ウェイド・レッグ (p)
ダニー・リッチモンド (ds)
ジーン・シェファード (narration)

■曲リスト
1. Haitian Fight Song
2. Blue Cee
3. Reincarnation Of A Lovebird
4. The Clown

2012年9月24日 (月)

Charles Mingus - Pithecanthropus Erectus (1956年)

チャールズ・ミンガス 直立猿人
Charles Mingus (チャールズ・ミンガス)
Pithecanthropus Erectus
邦題:直立猿人 (1956年)

ミンガスの初期傑作。自主レーベルが経営困難になったため、アトランティック・レコードと契約。そしてこの作品が第一弾となり快進撃の始まりでもありました。

この作品からミンガスを知る人は多いかと思われる名盤中の名盤です。一通り聴くとコンセプト・アルバムかのように思えてしまうが、タイトルに関係する曲は同じタイトルの1曲目のみ。しかし全体的にストーリーを感じさせられるような気がするとこもおもしろい。

タイトル曲の1曲目「直立猿人」はジャズとしては異例のストーリーを持った4部構成組曲。ヘヴィでダークな雰囲気は緊張感たっぷりで、ミンガスと言ったらこの音と決めつけたくなるほど個性的な曲です。2曲目はジョージ・ガーシュウィンという人の曲で、サックスでクラクションのような音を出すなどのアレンジがなかなかおもしろい。

B面にあたる曲はA面から雰囲気がガラッと変わり明るくスタンダードな感じの曲に。色濃い前半に比べ、やや印象に残りにくいかもしれないが、後半のほうがミンガスの作曲能力も高いことがよく分かる。

何回聴いても飽きの来ないカッコイイ作品ですが、次作「道化師」でさらなる完成度を見せてくれます。ミンガスの作品に駄作無し!

■メンバー
チャールズ・ミンガス (b)
ジャッキー・マクリーン (as)
J.R.モンテローズ (ta)
マル・ウォルドロン (p)
ウィリー・ジョーンズ (ds)

■曲リスト
1. Pithecanthropus Erectus
2. A Foggy Day
3. Profile Of Jackie
4. Love Chant

2012年8月 4日 (土)

Charles Mingus 「Mingus At Carnegie Hall」 1974年

チャールズ・ミンガス アット・カーネギー・ホール

Charles Mingus (チャールズ・ミンガス)
Mingus At Carnegie Hall
ミンガス・アット・カーネギー・ホール (1974年)

ベースの巨匠チャールズ・ミンガス。弦をブンブン、ズババッと独特な音を出すプレイで有名なベーシストだが、この1974年カーネギー・ホールでのライヴでは終止バックを支えるような演奏に尽くしているのだ。いつものような派手さは無くストレートに。なのにこの存在感はいったいなんなんだ?これがミンガスと言うしか無い。

曲目は全2曲で2つともジャム・セッションの定番曲。とくに1曲目デューク・エリントンの名曲「C JAM BLUES」はとても有名で、レッド・ガーランド・トリオのもかなりお気に入りの1曲です。この1曲目では管楽器奏者が数人入れ替わりながらジャムるのだが、この中の一人ローランド・カークの演奏が凄まじい。ロング・タイムで乱れ飛び交うような凄まじいソロを披露している。全体的な流れもよく、たぶんリーダー・ミンガスの計算通りだったでしょう。

Cジャムに続き「PERDIDO」もなかなか白熱の演奏。CDの音からは表情は見えないが、ミンガスはかなり楽しんでたに違いない。怒ってばかりの印象が強いミンガスだが、このベースの音からは笑顔が見えるような気がする。

■メンバー
チャールズ・ミンガス (b)
ジョージ・アダムス (ts)
ハミエット・ブルイエット (bs)
ジョン・ファディス (tp)
ジョン・ハンディ (as, ts)
ローランド・カーク (ts, stritch)
チャールス・マクファーソン (as)
ドン・ピューレン (p)
ダニー・リッチモンド (ds)

■曲リスト
1. C Jam Blues
2. Perdido