カテゴリー「バド・パウエル」の2件の記事

2012年9月23日 (日)

Bud Powell - Time Waits (The Amazing Bud Powell Vol.4) 1958年

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Bud Powell (バド・パウエル)
Time Waits - The Amazing Bud Powell Vol.4 (1958年)

The Amazingシリーズ4作目。シリーズの中では目立たない存在の作品だが、バドは弾けまくりのハイテンションな演奏なのでちょっとビックリします。アグレッシヴに叩くかのようなピアノのタッチが多く、あの独特な唸り声には明るさがある。やはり好調なときはほんとアメージングですね。

メンバーはサム・ジョーンズ (b)とフィリー・ジョー・ジョーンズ (ds)という個性的なプレイヤーだが、この作品に適した素晴らしい人選だと思います。2人とも繊細なプレイが似合わないので、このノリノリなバドにピッタリです。

全曲バドの曲なのだが、多くはシンプルでジャムりやすそうなのが多い。そのため名曲と言えるものは無いが、その分楽しい演奏が楽しめます。とくに1曲目「Buster Rides Again」は遊びまくってます。スィンギーでちょっと悪ノリな感じもするが、これもまたバドの魅力と言えます。

そんな中一番輝いているのがタイトル曲でバラード曲の3曲目「Time Waits」です。ビル・エヴァンスと違うズッシリとくる重みのある音のバラードもまた良いです。メロディーがなかなか美しく、これは名曲と言えるかと思います。

ラスト、ブルース曲の7曲目「Dry Soul」のゆったりとした渋いプレイで後味スッキリなので、ボーナストラックを聴かずに停止させて頂いてます。

全体的に気軽に聴けると思いますので、初心者にも安心しておすすめできるかと思います。

■メンバー
バド・パウエル (p)
サム・ジョーンズ (b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ (ds)

■曲リスト
1. Buster Rides Again
2. Sub City
3. Time Waits
4. Marmalade
5. Monopoly
6. John's Abbey
7. Dry Soul
8. Sub City (Alternate Take)
9. John's Abbey (Alternate Take)

2012年8月29日 (水)

Bud Powell - The Scene Changes (The Amazing Bud Powell) 1958年

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Bud Powell (バド・パウエル)
The Scene Changes (The Amazing Bud Powell) 1958年

The Amazingシリーズ5作目で、シリーズ最後となる作品です。暗い表情のバドとその後ろから顔をのぞかせるバドの息子(アール・ダグラス・ジョン・パウエル)の写真が非常に印象的なジャケットだが、ここから想像できるように作品全体的にマイナー調の曲が多く、重い雰囲気が漂っている。バックは安定感抜群のポール・チェンバース (b)とアート・テイラー (ds)が務めている。

バドは1950年代に麻薬やアルコールの中毒に苦しんでおり、病院の入退院を繰り返しつつも素晴らしい作品をいくつか残している。この作品では本調子とは言えないように感じるが、作曲のセンスは最高潮に達していたと思う。すべてオリジナル曲で、親しみ易いメロディーが多いので人気があります。

まず1曲目「Cleopatra's Dream (クレオパトラの夢)」はバドの代表曲。エキゾチックでメロディックなこの曲は、一度聴けばそのメロディーに惚れ込んでしまう。2曲目から4曲目まで重いメロディーの曲が続く。暗いけど上品な感じなのはバドらしいと言っていいだろうか?。個人的にはこのあたりも大好きです。暗いのから一転「Borderick」はカラッとした陽気なメロディーの曲。拍子抜けしそうだが、気分を替える良いスイッチかなと思う。

全体的に印象に残る曲が多く、初心者でも分かり易い内容です。ジャズの入り口としてオススメのひとつです。

■メンバー
バド・パウエル (p)
ポール・チェンバース (b)
アート・テイラー (ds)

■曲リスト
1. Cleopatra's Dream
2. Duid Deed
3. Down With It
4. Danceland
5. Borderick
6. Crossin' The Channel
7. Comin' Up
8. Gettin' There
9. The Scene Changes