カテゴリー「ビル・エヴァンス」の4件の記事

2012年10月10日 (水)

Bill Evans Trio - Sunday At The Village Vanguard (1961年)

ビル・エヴァンス Sunday At The Village Vanguard

Bill Evans Trio (ビル・エヴァンス・トリオ)
Sunday at the Village Vanguard (サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード) 1961年

「Waltz for Debby」と並び人気があり、同日に録音された作品でもあります。ジャズの名門クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で録音された名作は多々あるが、ビル・エヴァンスがやっぱ最高ですね。ビルの追い求めてたトリオの完成形はいつ聴いても感動させられる。

全体的に「Waltz for Debby」に比べてテンション高めな演奏が多くカラッとした曲が多い。エヴァンスが後ろにまわる時間が多く、その分ラファロのベース・ソロがけっこう長いです。「Waltz for Debby」は完成度高い作品だが、楽しめると言ったら分かり易い「Sunday At The〜」のほうかもしれません。

個人的におすすめなのは「Solar」で、テンポが良い曲なのでラファロのソロは聴いてて楽しい。あと必ずピックアップしないといけないのは「Alice In Wonderland」でしょう。エヴァンスのディズニーシリーズはどれも好評だが、曲の良さもあるかもしれないがこれが一番でしょう。個人的には「Interplay」1962年での「When You Wish Upon A Star」もけっこう好きだったりします。あと注目しとく点は「Gloria's Step」「Jade Visions」はラファロが残した曲ということ。こういったとこでも才能があったんですね。

前回に続き、ビル・エヴァンスの名ライヴ作品を取り上げましたが、レビューがヘタなのでうまく魅力が伝わってないかもしれません。とりあえず見て頂いてCDを買う気になったのならどのバージョンがいいか迷うはずです。一番無難なDSDリマスター盤は音質の良さとボーナストラックが全部後ろにあるので同じ曲が連続してないとこが良い点です。輸入盤はものによるかもしれないが、Take1、Take2と並べられてたりしますのでライヴ感が薄まります。あとこの日のライヴを全曲収録した3枚組コンプリート盤も出てます。コンプリート盤まだ持ってないので手に入れたいとこです。

■メンバー
ビル・エヴァンス (p)
スコット・ラファロ (b)
ポール・モチアン (ds)

■曲リスト
1. Gloria's Step (Take 2)
2. My Man's Gone Now
3. Solar
4. Alice in Wonderland (Take 2)
5. All of You (Take 2)
6. Jade Visions (Take 2)
7. Gloria's Step (Take 3)
8. Alice in Wonderland (Take 1)
9. All of You (Take 1)
10. All of You (Take 3)
11. Jade Visions (Take 1)

2012年10月 8日 (月)

Bill Evans Trio - Waltz for Debby (1961年)

Bill_evans_waltz
Bill Evans Trio (ビル・エヴァンス・トリオ)
Waltz for Debby (ワルツ・フォー・デビイ) 1961年

50年も昔のライヴ作品だが素晴らし過ぎる。演奏も録音も完璧だと思います。この時のメンバーの一人、ポール・モチアンが去年亡くなり、これで天国で黄金のトリオが再結成されることになるのだが、この作品を聴くと今でもすぐそこにいるんじゃないかと思えてくるから不思議だ。それだけとても生々しい音の作品なのだ。この作品でどれだけジャズ・ファンを生み出したのだろうか?それだけ至高の作品と言えるものです。

「Sunday at the Village Vanguard」の姉妹作となる作品で、録音は同じ日に行われており、収録曲は「Sunday at the 〜」と比べて大人しめの曲が多いが、「Waltz for Debby」のほうが人気が高い。ゆったりとした曲のほうがエヴァンスに合っており、素晴らしい音を聴かしてくれるし、スコット・ラファロとポール・モチアンの音もより美しく響き渡る。とくに「My Foolish Heart」や「Detour Ahead」は何度聴いても心に染み渡る。ここはエヴァンスとラファロでなく、バックを徹底して支えてるモチアンのドラムに注目してみよう。ブラシによるスネアの音と、奥から聴こえてくるようなシンバルの音が全体を奥深くしてるように思える。そして全体を見渡すとこのトリオが奇跡と言えるほどの魅力を感じることができると思う。

良い点を上げてくときりが無い程いろいろ出てきます。聴けば聴くほど発見があるはずです。ジャズ・ファンになったら、この作品を知り尽くすことが課題になるかもしれません。

スコット・ラファロはこの11日後に交通事故によって25歳の若さでこの世を去ってしまった。キャリアはたったの5、6年なので残された音源は僅かです。最近スティーブ・キューンとの作品が出てたが、「Waltz for Debby」と比べてしまうと面白味に欠けるといった感じの評価が多いので購入はやめときました。

■メンバー
ビル・エヴァンス (p)
スコット・ラファロ (b)
ポール・モチアン (ds)

■曲リスト
1. My Foolish Heart
2. Waltz for Debby (Take 2)
3. Detour Ahead (Take 2)
4. My Romance (Take 1)
5. Some Other Time
6. Milestones
7. Waltz for Debby (Take 1)
8. Detour Ahead (Take 1)
9. My Romance (Take 2)
10. Porgy (I Loves You, Porgy)

2012年9月12日 (水)

Bill Evans - The Bill Evans Album (1971年)

ビル・エヴァンス The Bill Evans Album

Bill Evans (ビル・エヴァンス)
The Bill Evans Album (1971年)

エヴァンスの1970年代の名盤と言われている1枚。エレクトリック・ピアノを取り入れた賛否両論の作品でもあります。当時エレピやシンセなどを使うようになったジャズ・ピアニストは他にもたくさんいるのですが、エヴァンスはアコースティックというイメージが強かったからでしょうか?。

まず1曲目早々エレピの音が出てきます。そして20代のエディ・ゴメズがベースで暴れまくる。マーティー・モレルのドラムはポール・モチアンのようなエヴァンスにピッタリのドラミングが素晴らしい。途中アコースティック・ピアノに切り替わるのだが、その瞬間にいつもゾクゾクさせられる。後半に進むにつれテンションが上がっていくのもいいですね。3曲目ではアコ→エレピ→アコの切り替えによる風景の移り変わりみたいなのが面白い。

4曲目は十八番「ワルツ・フォー・デビイ」のエレピ版だ。この曲ではエレピとアコースティックを同時に弾いている。元気が良いのはいいことだが、終盤は暴れ過ぎなんじゃないかな?これだけはノーマルなバージョンのほうが好きです。

全体的にこんな感じでエレピを取り入れつつノリノリな演奏が楽しめる作品です。良い意味でらしくない作品と言っていいでしょうか?

■メンバー
ビル・エヴァンス (p)
エディ・ゴメズ (b)
マーティー・モレル (ds)

■曲リスト
1. Funkallero
2. The Two Lonely People
3. Sugar Plum
4. Waltz For Debby
5. T.T.T. (Twelve Tone Tune)
6. Re: Person I Knew
7. Comrade Conrad
8. Waltz For Debby (alternate)
9. Re: Person I Knew (alternate)
10. Funkallero (alternate)

2012年7月29日 (日)

Bill Evans Trio 「Portrait In Jazz」 1959年

ビル・エヴァンス・トリオ ポートレイト・イン・ジャズ
Bill Evans Trio (ビル・エヴァンス・トリオ)
Portrait In Jazz
ポートレイト・イン・ジャズ (1959年)

ひとつめの記事投稿です。今日はまずはジャズからいこうと思います。

ビル・エヴァンスの「Portrait In Jazz」ですが、私のジャズの入り口となったアルバムです。

ビル・エヴァンスの初期はバド・パウエルの影響がけっこうありましたが、作品を重ねていくうちに内省的な演奏になっていき、この作品で完成されたと思われます。

この作品の完成にはスコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)という存在も大きいですね。黄金のトリオと言っていい
ほど相性が抜群で、それぞれの個性も発揮されてます。ベースを演奏してる方の多くはスコット・ラファロが好きな方は多いはずです。

ドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズと組むことが多かったが、落ち着きに欠けるので作品によってはイマイチ(インタープレイ 1962年は良かった)。やっぱモチアンか、あとマーティー・モレルがいいですね。

さて、作品の内容は黒人ジャズと違い泥臭くなくサラッとした感じで、情熱的な演奏であるが洒落た雰囲気が漂っている。軟らかいタッチのピアノが好きな人にはおすすめです。

「Some Day My Prince Will Come( いつか王子様が )」はディズニーの「白雪姫 」で有名な曲だが、最近は「坂道のアポロン」で取り上げられたりしてるのでかなり注目されてるでしょう。あの文化祭シーンでのメドレーはかなり興奮しますね。近々、中の人のライブがあるらしいですね。

個人的に好きなのはやっぱ「Autumn Leaves(枯葉)」ですね。メロディアスな曲で、スコット・ラファロのベースがたっぷり聴ける名曲です。ステレオ版とモノラル版が収録されてるが、モノラル版がよく良いと言われている。ステレオ録音がいよいよ普及し始める時期なので、ステレオがうまく活かされてないのが原因かもしれません。この時期は酷い録音だと、おもいっきし左右に寄せてしまってるのもよくあります。なのでモノのほうが気持ちよく聴けるのが大変多いです。とりあえずこの2バージョンは個人的にはどっちもいいと思いますが、連続して聴くことになるので、モノは後ろへ持っていって欲しかった。

この後、このトリオで名盤連発していくのですが、ラファロが若くして交通事故死という悲劇に。チャック・イスラエルやエディ・ゴメスなど腕のいいベーシストと組んだが、ラファロを超えることはできなかったとよく言われてます。

エヴァンスは1980年に長年の薬の乱用によってボロボロとなり亡くなっているが、このちょっと前に彼の周辺ではいろいろ悲劇が起こっているので非常に悲しい最後です。

ポール・モチアンはつい最近、チック・コリア(p)、エディ・ゴメス(b)と組んでエヴァンスのトリビュート作品を出し、健闘ぶりを見せたが残念なことに数ヶ月後にお亡くなりになられてます。エヴァンス・トリオ後はキース・ジャレット(p)とかと組んだりして他にもたくさんいい作品を残していますで是非チェックを。

このビル・エヴァンスの「Portrait In Jazz」は永遠にジャズへの入り口となるんじゃないかな?と思います。

■メンバー
ビル・エヴァンス (p)
スコット・ラファロ (b)
ポール・モチアン (ds)

■曲リスト
1. Come Rain Or Come Shine
2. Autumn Leaves
3. Autumn Leaves (Mono)
4. Witchcraft
5. When I Fall In Love
6. Peri's Scope
7. What Is This Thing Called Love
8. Spring Is Here
9. Someday My Prince Will Come
10. Blue In Green (take 3)
11. Blue In Green (take 2)