Charles Mingus - Clown (1957年)
Charles Mingus (チャールズ・ミンガス)
Clown
邦題:道化師 (1957年)
「直立猿人」から一年後、ミンガスはまた傑作を作り上げた。メンバーは一新されたが路線は「直立猿人」と同じで、全曲ミンガス作曲なので統一間は前作よりある。前作に続き先進的でエネルギッシュな作品となっています。
1曲目「ハイチ人の戦闘の歌」は最初からミンガスがベースを聴かせてくれます。埋もれることのない重みのある音は流石ですね。管楽器やドラムも攻撃的でヘヴィだ。特にミンガスのキャリアの大半を支えたダニー・リッチモンドのパワフルなドラミングには圧倒され、ミンガスとの相性もすごくいい。
2曲目は一転してオーソドックスで渋いブルージーな曲に。
3曲目「ラヴバードの蘇生」はまずフリージャズな感じで楽器による会話が始まる。曲はやや暗い感じのメロディーが染みる渋い曲だ。この作品ではこの3曲目が目玉だと個人的に思う。
ラスト「道化師」はナレーションを入れるなど新しい試みが見られる曲で、タイトルのようにサーカスっぽい曲をミンガスらしい曲調に仕上げてる。
この作品は前作とテーマは異なるが、非常に続編と言えるような作風なので、「直立猿人」から続けて聴いてもまったく違和感無し。合わせて聴くべきものかもしれませんね。
■メンバー
チャールズ・ミンガス (b)
カーティス・ポーター (as, ts)
ジミー・ネッパー (tb)
ウェイド・レッグ (p)
ダニー・リッチモンド (ds)
ジーン・シェファード (narration)
■曲リスト
1. Haitian Fight Song
2. Blue Cee
3. Reincarnation Of A Lovebird
4. The Clown
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