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2012年8月25日 (土)

Miroslav Vitous 「Infinite Search 邦題:限りなき探求」 (1969年)

ミロスラフ・ヴィトウス インフィニティ・サーチ

Miroslav Vitous (ミロスラフ・ヴィトウス)
Infinite Search (インフィニティ・サーチ)
邦題:限りなき探求 (1969年)

ミロスラフ・ヴィトウスがウェザー・リポート結成1年前に発表したソロ第1作。久々にメンバーの名を見ると凄い面子だ。ヴィトウスの他に後にクロス・オーバー・ミュージックで名を轟かせるジョン・マクラフリン (g)、ハービー・ハンコック (el-p)の名がある。ドラムのジャック・ディジョネットもその後、名ドラマーの仲間入りに。

1969年というとマイルス・デイヴィスが問題作「Bitches Brew (ビッチェズ・ブリュー)」を発表した年で、ジャズがロックに、ロックはジャズに接近したフュージョン、クロス・オーバー・ミュージックの夜明けの年だ。この「Infinite Search」もそんな時代の空気を読んで作られたかと思う。エレクトリック・ジャズと言うよりジャズ・ロックな作品です。

さて1曲目はエディ・ハリスの名曲でマイルスもカヴァーした「Freedom Jazz Dance」。マイルスのヴァージョンを基にしてると思うが、ヴィトウスのヘヴィなベースと、マクラフリンのノイジーなギターでとてもロック色が強い。ヴィトウスのベースを叩いているかのような斬新なプレイは圧巻。マクラフリン、ハービーも形に捕われない自由奔放的な演奏で先進的な音を出している。まさに「限りなき探求」の成果が出た作品でしょう。忘れちゃいけないジャック・ディジョネットのドラム。綺麗な音を出すドラマーと言われてる通り、大人しい曲でのドラミングはとても素晴らしい雰囲気を作り上げてる。後半のジョー・チェンバースのドラムもジャックに劣らず素晴らしい。彼もまた巨匠の一人だ。

どの曲も今聴いても斬新でおもしろいのだが、聴き手は少し選ぶかもしれない。ジャズ・ロックやプログレッシヴ・ロックが好きな人には合うかと思います。ついでにこの作品は「Mountain In The Clouds」のタイトルで出てたことがあります。違いは曲順が異なることと、オリジナル未収録曲「Cerecka」が入ってること。さらに音の配置も違います。現在はワーナーがリマスターし、オリジナルの曲順プラス「Cerecka」も収録されておりベストな形になっています。これもまた音の配置がまた変わってます(笑)。

■メンバー
ミロスラフ・ヴィトウス (b)
ジョン・マクラフリン (g)
ハービー・ハンコック (el-p)
ジョー・エンダーソン (ts)
ジャック・ディジョネット (ds)
ジョー・チェンバース (ds)

■曲リスト
1. Freedom Jazz Dance
2. Mountain In The Clouds
3. When Face Gets Pale
4. Infinite Search
5. I Will Tell Him On You
6. Epilogue
7. Cerecka

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